体験談 1
繰り返されるストーリー
今日もいつものように おばあちゃんのお相手をしていると、突然、昔話の始まり始まり。お決まりのお話がいくつかあって、ひと言目で「あぁ、今日はこのお話ね…」と分かるくらい何度も聞いたお話が始まります。まるで台本のように同じセリフ、同じ表現で繰り返されるストーリー。時にはお話の半分まで進んだのに、また最初からお話が始まって…やれやれ、なかなか終わらない。まさに繰り返されるストーリー。
失 敗
も~、また始まった。「またその話?はいはい、もう何回も聞いたって」とうんざりした顔で言うと、ムッとした表情になるおばあちゃん。しかも筋書きが事実と異なった時は、認知症だと頭では分かっていても「違うって」とついつい反論してしまう。すると「間違えてない!」とみるみる怒った顔に。あ~、またやってしまった。
成 功
心の中では「また始まった」と思っていても、初めて聞くかのように「へぇ~、そうなんだ」、「え~、すごいね」などと相槌をうっていく。次のセリフも分かっているので、相槌も毎回同じ。繰り返されるストーリーを聞きながら「私も同じセリフ繰り返してるよ」本当に台本を読んでるみたいで、心の中でくすっと笑ってしまう。事実と全く違う展開になっても否定しない。だってそれが今のおばあちゃんにとっては真実だから。たとえ上の空で相槌を打ったとしても、おばあちゃんはお話を聞いてくれるだけで、満足してくれる。
ひと言
何度も何度も聞かされる同じお話。楽しい話ばかりならまだしも愚痴っぽい話だと尚更うんざりしますよね。しかも介護で疲れているなかで話を聞く。否定したくなるのは当然だと思います。でも否定するのは簡単だけど、自分のパワーも使うし、相手は機嫌が悪くなって結局は倍返しになって戻ってくる。聞きたくなければトイレに行くとか、お茶を入れてくるなどと適当な理由を作って、その場を離れるのが一番だと思います。気持ちにゆとりがあれば話に付き合って相槌をうってあげると満足してくれます。聞いてるふりでもいいと思います。誰だって自分の話を聞いて欲しい…認知症の人も一緒。